「第二の心臓」ふくらはぎが硬いと、体に何が起こる?
「最近、足がむくみやすい」「腰が痛い」「なぜか疲れが取れない」…。 こうした体の不調、もしかするとふくらはぎの硬さが原因かもしれません。
私たちは日々の施術の中で、多くの方がふくらはぎに硬さを抱えていることを感じています。単なる「筋肉の凝り」と軽視されがちですが、実は全身の健康に深く関わっているのです。

現代人のふくらはぎはなぜ硬い?
ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれ、重力に逆らって下半身の血液を心臓に戻す重要なポンプの役割を担っています。しかし、現代のライフスタイルは、このポンプ機能を低下させる要因に溢れています。
・長時間の同一姿勢 デスクワークや立ち仕事など、同じ姿勢を続けると、ふくらはぎの筋肉を動かす機会が減り、血行が悪くなります。
・運動不足 車やエレベーターに頼りがちな生活は、ふくらはぎの筋肉が衰え、柔軟性が失われる原因になります。
・靴の影響
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- ハイヒール:常につま先立ちに近い状態になるため、ふくらはぎの筋肉が常に緊張し、アキレス腱が硬くなりやすくなります。
- サイズの合わない靴:大きすぎる靴は、脱げないように無意識に指に力が入ってしまい、逆に小さすぎる靴は足全体を締め付けて血行不良を招きます。
ふくらはぎの硬さが引き起こす、意外な体の不調
ふくらはぎが硬いと、様々な問題が引き起こされます。
1. 血行不良による症状
・むくみや冷え:血液やリンパの流れが悪くなり、老廃物が溜まることで、足がパンパンにむくんだり、冷えたりします。
・疲れやだるさ:筋肉に疲労物質が蓄積し、足が重く感じたり、疲れが取れにくくなります。
・こむら返り:筋肉がスムーズに動かせなくなり、睡眠中などに突然足がつってしまうことがあります。
2. 姿勢の崩れと体の痛み
ふくらはぎは全身と繋がっています。硬くなると、その影響は腰や背中にも及ぶのです。
・腰痛や膝痛:ふくらはぎの硬さが足首の動きを制限し、バランスを取るために腰や膝に余計な負担がかかります。
・猫背や反り腰:ふくらはぎの硬さが骨盤の傾きを招き、姿勢全体が歪んでしまいます。
接骨院でできるふくらはぎケア
当院では、単に硬い部分を揉みほぐすだけでなく、その原因となっている姿勢や骨格の歪みにもアプローチしていきます。
・専門的な手技:一人ひとりの状態に合わせて、手技で筋肉の深部まで丁寧にアプローチし、硬さを根本から和らげます。
・姿勢の調整:姿勢を整えることで、ふくらはぎにかかる負担を軽減し、再発しにくい体づくりを目指します。
・ご自宅でのセルフケア指導:施術の効果を持続させるために、ご自宅で簡単にできるストレッチやケア方法、そして正しい靴選びのポイントもお伝えします。
「第二の心臓」であるふくらはぎを健康に保つことは、全身の調子を整えることに繋がります。